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寝返りと脳卒中(脳梗塞・脳出血など)後の片麻痺と相反神経支配 臨床編3 リハビリスタッフがみる,脳卒中(脳出血・脳梗塞など)後の回復期病院へ入院後の生活

 寝返りは他の動作にもよくない影響を与えるかも。

ねがえり3

 汗が噴き出る今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

 

 脳卒中リハビリルームです。

 

 今回も寝返りです。効率よく寝返らないと大変だよ、ということについてです。

 

 前回は以下を参照してもらえれば幸いです。

その1

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

その2

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-26.html



 今回は手で引っ張って寝返るのはよくない、ということについてやや専門的に説明していきます。



 脳卒中(脳出血・脳梗塞・頭部外傷など)を発症すると、発症直後は体幹の筋緊張は低下し、弛緩状態になります。全身麻酔をした後と似たような状態になります。


 それと体幹は脳からの神経の両側性の支配になります。


 両側からの支配があるので。片側の脳が損傷を受けても、もう一方の機能が保たれていれば徐々に体幹の機能は改善してくるはずです。


 しかし、脳卒中(脳出血・脳梗塞・頭部外傷など)患者の手で引っ張る、足部で押すという動作を繰り返すことで、この改善がみられずらくなります。


 どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。 


 それは手で引っ張る、足部で押すという動作は、主に体の背部の筋肉を使用して行うからです。

 

 手で引っ張るだと、主に広背筋(背中の筋)が働きます。


 足部で押すだと、主にハムストリングス(太腿の後面にある筋)、大殿筋(おしりにある)が働きます。


 これら背面の筋群を収縮させると腹部の筋は弛緩します。


 これを相反神経支配といわれます。


 相反神経支配とは、力こぶをつくるときを例として、

力こぶ 

参照元:https://www.t-nation.com/training/tip-build-bigger-biceps-with-isometrics


 力こぶをつくるとき、力こぶのところの筋は働いています。

 その真裏の筋は休んでいます。

 

 どちらかが働くと、それと対になる筋は休む、という感じです。例外もあります。

 

 

 話を戻します。


 背部の筋を普段から使用するため腹部の筋は働きづらくなってくるのです。 



 腹部の筋の働きが悪いと、さまざまなところに影響します。


 例えば座った時です。


 ぴしっとした姿勢をとるには、背部と腹部の筋が協調的に働くことが必要になります。


 健常者であれば、考えなくてもぴしっとした姿勢をとろうと思えばとれます。またさまざまな姿勢をとることができます。先行随伴性姿勢調節anticipatory postural adjustments: APA)というものが適切に働くためです。


 しかし、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)になると、発症初期はそのAPAが適切に働かなくなります。


 腹部の働きが悪いと、体はつぶれるように丸くなることが多いです。その丸くなっているのを支えるために背部の筋が働きます。


 例えば柔軟性。

 

 背部の筋肉は多くは脊柱に起始をもちます。


 背部の筋肉ばかり過剰に使用すると、筋の柔軟性が減少します。


 そして硬くなりやすいです。筋が硬くなることで関節の可動範囲が狭くなっていきます。


 そうなると脊柱の柔軟性が失われていきます。


 上記の座った姿勢に関連させると、立ち直り反応が弱くなります。


 立ち直り反応は体がバランスを取るために必要な反応です。これが弱くなると動ける幅が狭くなっていきます。

 

 脊柱の可動性は上肢や下肢の関節の可動域にも影響を与えます。

 

 上肢だと手を上げられる範囲が狭くなる、握る動作が大変になったりもします。


 これが下肢だと歩行時の歩幅が狭くなったり歩行スピードの減少に繋がります。


 脊柱が硬くなることで、床からの緩衝作用が弱くなります。また、脊柱・骨盤の回旋が小さくなるためです。

 

 手も振らなくなります。


 脊柱を固定させることに力が入っているため、手も力が入ってしまいます。


 緊張している、という状態が近いかもしれません。



 今回は色々と負の面を取り上げました。


 次回はどうしてそのようなことが退院してからも放置されるのかを説明できたらと思います。


 

 寝返りはもう少し続きます。


 寝返りの意味が分かることで自分の動きを見つめることができ、臨床にも繋がるかもしれません。


 最後までお読みいただきありがとうございました^ク^

 脳卒中リハビリルームでした。





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身体が変われば心が変わり、そして世界の見え方が変わっていきます。自分のやりたいことを自分で実行ができるようになりたくないですか。脳梗塞・脳出血などの後遺症に対して、学びのあるリハビリによって何年経っていても身体は確実に変わります。歩きづらさや手足の動き、痛みやしびれなど脳卒中の後遺症に対して自分の身体を知ることが解決の糸口となります。
さいたま市浦和区で理学療法士が保険外でリハビリを提供しています、脳出血リハビリルームと申します。
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