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寝返りを数年間してこなかった症例 臨床編5 リハビリスタッフがみる,脳卒中(脳出血・脳梗塞など)後の回復期病院へ入院後の生活

 寝返りを何年もしていない方がこの世にはいる。それに対してセラピストはどのように考えていけばいいのか。脳卒中後の片麻痺や骨折後にはこのようになる可能性がある。

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 まだまだ寝苦しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


 脳卒中リハビリルームです。


 寝返り5、臨床編になります。


前回は以下を参照してもらえれば幸いです。

その1

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

その2

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-26.html

その3

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

その4

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-28.html




 今回は7年間寝返りをしたことがなかった症例を紹介します。


 この方は7年前に片側大腿骨を骨折し、人工骨頭の手術をしました。

 

 そして、7年が経ち、脳卒中(脳出血・脳梗塞など)を起こしたため急性期病院へ入院。その後、回復期病棟へ転院してきました。


 術側と同側に片麻痺がみられましたが、幸い麻痺は軽く四肢は左右同じように動かすことができていました。


 この方は、人工骨頭の手術から脳卒中で入院するまでの7年間、寝返りをしていなかっということです。起きるときはベッドの足元に紐を結び、それを引っ張ることによって起き上がっていたとのことでした。側臥位になることはなかったとのことです。


 それでも端座位を保持することができ、歩くこともできます。

 

 ……。


 上記の情報でどのような患者像をイメージされましたか。これだけだと、寝返りなんてしなくてもいいのでは?と思う方もいるかもしれません。


 しかし、端座位は保持できても、両手には体を支えるために力が入っており、身体はガチガチな状態です。バランス反応は陰性です。


 端座位で手を前や横に上げるのはできます。しかし、手を挙げた方向へ体幹を前や横に動かすことはできません。 


 歩くのはピックアップ型歩行器で5m程度です。


 歩行時は両上肢に力が入っています。

 

 歩行後に、足は床に着いてたか問うと「分からない」と返されたことがあります。

 

 つっこみを入れたくなるような発言ですが、それぐらい両手に注意が向いてしまっており、体の支持は両手に依存しているということになります。


 また、歩行をイメージした時に足が地面に接地している、という一般的には当たり前と思われることが分からなくなってきているということが考えられます。


 この方はベッド上で寝返ってと指示をすると、まず目をつぶって手でベッド端を探します。


 ベッド端が見つかったらそれを引っ張り、足を立ててベッドを押し、半側臥位になります。


 側臥位にはなれませんでした。


 ここで質問をしてみました。背臥位の時に、側臥位だと体のどこがベッドに接触するかを問うと、分からないと答えました。

 

 体の側面にセラピストが触れながら聞いていっても、分からないということが多かったです。


 そして、介助で側臥位にさせようとすると、「落ちそうで怖い」と不安を訴えます。


 ベッドにどんなに余裕があっても訴えました。


 決してこの方が特別というわけではありません。


 程度の差こそはあれ、この方の動作の特徴に似ている方は結構います。


 今回は、症例を観察の視点から紹介しました。


 次回はこの方をどのように分析して、リハビリを行ったかを記載出来ればと思います。


 最後までお読みいただきありがとうございました!

 脳卒中リハビリルームでした。

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