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続き 回復期リハビリテーション病棟の指針 リハビリスタッフがみる,脳卒中(脳出血・脳梗塞・頭部外傷など)後の回復期病棟

 この指針が全国の回復期病院に広まるといいですね。

いろいろみんな 

 こんにちは!脳卒中リハビリルームです。


 前回に続き回復期リハビリテーション病棟の指針についてです。

 それではどうぞ!


前回のはこちらから見られます。

http://nounoreha.blog.fc2.com/blog-entry-37.html


 


4)リハビリテーション実施計画書

 1回、各職種がそれぞれの専門分野に関連する項目を分担・協力して作製します


 カンファレンスで共有された患者の全体像と目標、目標達成のための介入計画を、リハビリテーション総合実施計画書に反映させます

 全体を医師が総括し、現状と今後の方針について明確化します


 患者・家族へのリハビ リテーション総合実施計画書の説明は、医師を含めたチームで行うことが望ましいです


 また、環境調整や外出・外泊訓練、家族の協力等も計画の一部であることを伝えます。説明時には、計画に対する患者・家族の理解度と意向についても確認します



5)ADL向上のための多職種による支援


(1)健康状態


 回復期リハビリテーション病棟に入院する患者は、誤嚥性肺炎・尿路感染症・転倒による外傷・褥瘡・腸閉塞等の合併症を起こしやすいです。合併症管理は、起こった後の対処も大切ですが、 起こさないための予防対策を入院中にしっかりと整えることが重要です。


<栄養管理>


 回復期リハビリテーション病棟では、入院時約4割の低栄養患者が存在するといわれています


 ADL や摂食嚥下機能を低下させる一因となるサルコペニアは、痩せの方だけでなく肥満患者にも見られるため、注意が必要で


サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。



食事 (1) (1) 


 低栄養は、退院時の ADLや自宅復帰に悪影響を与えるほか、経口摂取を阻害することも明らかになっています


 また、低栄養で過大な運動や活動をすることは、かえって筋量の減少などを起こす恐れがあります


 そのため、入院時に多職種で栄養スクリーニングを行い、適切に低栄養の患者を抽出し、栄養ケア計画(必要エネルギー・たんぱく質、補給方法、食形態等)を立てます。


 その後、食事摂取量、排便状況、体重の増減、採血結果、運動負荷量・活動量の変化、身体計測等、定期的なモニタリングにより、適宜食事内容を見直し、低栄養の改善、予防を図っていきます


<誤嚥性廃用予防>


 誤嚥性肺炎の予防のためには、口腔ケア、栄養管理、嚥 下スクリーニング・検査、摂食嚥下訓練、座位姿勢のポジ ショニング、食器やテーブルの選定などが総合的に行われる必要があります。


 患者の課題に対応しうる専門職によるチー ムで取り組む必要があります。


<尿路感染予防>


 膀胱留置カテーテルの早期抜去、超音波残尿測定装置等での自尿・残尿量測定、残尿が多い場合の間欠導尿、薬剤の適切な調整等を行い、オムツからの離脱を促します。

 

<排便管理>

 下痢や便秘が見られたら、食事、水分、運動、環境、ス トレス、薬剤などを見直し、その患者に合う排便習慣を作っていきます。

 安定した排便姿勢の保持のために、患者の機能や能力に応じた便座の形状や高さ、手すりや背もたれ、上体支えボードなども多職種で検討していきます。

 

(2)心身機能・構造


 筋力低下や運動麻痺、関節可動域制限、痛みなどの心身機能・構造の障害は、活動制限(ADL低下状態)や参加制約の原因にもなってきます。


 回復期リハビリテーション においては、ADL そのものの練習と同時に、機能障害に対する治療を入院前期から 計画的に行う必要があります。 この練習は理学療法、作業療法、言語聴覚療法の訓練時間中に行われることが多いです。


 筋力低下改善のための立ち座り練習を病棟にて行うといった方策も考えられます。


 ADLレベルが上がると活動がしやすくなり、その活動量増加が機能障害の改善にもつながることから、ADLそのものへのアプローチと機能障害へのアプローチを両輪と考えてリハビリテーションを進めていく必要があります。


(3)活動・参加


 「活動」とは、課題や行為の個人による遂行のことであり、「参加」とは生活・人生場面への関わりのことです。


 療法室の「できるADL」と、病棟生活での「しているADL」の乖離の原因を分析し、その課題解決を適時行っていくためには、定期的な評価と修正が必要であり、それは多職種によって行われることが望ましいです。


 生活活動が身の回りの動作から屋内外の活動に拡大し、対人交流や社会活動の参加に発展するものであると考えると、ADL(食事、排泄、更衣、整容、入浴)は、 その基盤をなす重要な要素でもあります。


 リハビリテーション過程において、「患者が主体的である」ということは、理学療法や作業療法、言語聴覚療法等に自ら参加したり、病棟生活や退院に向けた準備に取り組んだりするときに医療者の指示にただ従うのではなく、自らの意思で課題を選び学習する意欲や態度がみられることです。


<転倒予防>

 回復期リハビリテーション病棟の患者は、高次脳機能や身体機能が不安定な中で活動量が増えていくことが多いため、転倒を起こしやすい状態にあります。


 転倒予防対策として、転倒リスクアセスメントによるハイリスク者の抽出、転倒予防計画の策定(ベッド周囲の環 境調整、特殊センサー設置等)、患者・家族へのオリエンテーション等が挙げられます。


 

 次で最後になります。

 もう少しです!

 脳卒中リハビリルームでした。

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身体が変われば心が変わり、そして世界の見え方が変わっていきます。自分のやりたいことを自分で実行ができるようになりたくないですか。脳梗塞・脳出血などの後遺症に対して、学びのあるリハビリによって何年経っていても身体は確実に変わります。歩きづらさや手足の動き、痛みやしびれなど脳卒中の後遺症に対して自分の身体を知ることが解決の糸口となります。
さいたま市浦和区で理学療法士が保険外でリハビリを提供しています、脳出血リハビリルームと申します。
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