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体と手がつくる知覚世界 東山篤規 本の紹介 脳卒中リハビリルーム さいたま市浦和区で脳梗塞や脳出血後のリハビリを提供しています

体と手がつくる知覚世界 東山篤規


 みなさんもご存じ2016年、股のぞき効果についてノーベル賞を受賞された東山先生の著作になります。


・・・・・・。


イグノベール賞でした^^;

東山 体と手 



 内容としては体と手がつくる錯覚の世界を、文献からどうしてそのように感じられるのか説明されています。


 以下は読んだ感想です。


Ⅰ部 体性感覚と視覚

1章 股のぞきの世界

 こちらでは姿勢の変化、筋の緊張によっても視覚に変化が現れるのではということが書かれています。

 脳卒中(脳梗塞や脳出血など)後の患者さんで、よく端座位でセラピストが徒手的に体を正中位にしているところをみかけます。

 その時に、筋緊張が左右で偏りがあったら、もしかしたらその患者さんは正中を視覚では認識が難しい可能性がある、かもしれないです。


3章 視覚的垂直と頭の傾き

 リハビリの臨床では鏡を用いて垂直を指導するというアプローチがよくみられます。

 この章ではそれがどのようなことなのかを教えてくれる章であると思います。

 体の筋緊張に偏りがあることで見え方が変わってくる、そのような時に鏡を用いた視覚的アプローチは有効なのか・・・・・・

 視覚における正中が傾いているのであれば、それを正中にしたい時、どのようなことが考えられるか。

 その方は体幹がイメージできるか、肩の高さや骨盤の高さは分かるか、耳は?目は?、そしてそれらを同じ高さにできるか、そのようなところをみていく必要があるのではないかと思います。


 視覚の機能は身体の正中位を前提にして展開されている、と考えられるらしいです。


Ⅱ部 体性感覚のつくる空間

5章  形

 認知神経リハビリテーションではタブレットというものを使用します。

 そのタブレット使用時、なぜ立体なのか、絵でもいいのではないか、その隆起に触れる必要性はどのようにあるのか、などについてこの章を読むことで理解できるところがあります。

※認知神経リハビリテーションのことが書かれているわけではありません。


Ⅲ部

7章 表面触

 はじめにKatsさんを取り上げています。

 触覚研究において、静止した皮膚に触刺激を与えるという従来の研究方法を否定しています。

 その手は、物を撫でたり押したりして、その素材の性質や特徴を知るのが常である。

 身体が能動的に活動しているという状況において、その働きが検討されるべきであると主張しています。


 認知神経リハビリテーションでは表面素材の特徴を答えさせる課題があります。

 その時他動で行うのであれば、指のどの部位に対して、どのよう動き・速さ・触れ方で行うことがいいのか、ということへの見解が読み取れます。

※認知神経リハビリテーションのことが書かれているわけではありません。



おわりに より

 Katsは、われわれの外的世界が蜃気楼のような頼りないものではなくて、確かに実在しているという信念を触覚は発達させることである、と述べている。

 東山はこれに、触覚や筋腱による感覚は、身体の正中性や手腕の運動制約性を通して、視覚を中心とした知覚的空間に枠組みを与えることを付け加えたい。


 見たものに対して身体を通じて意味を与える、と考えてもいいのではないでしょうか。



 この本はアプローチを組み立てるうえでさまざまな示唆を与えてくれるものだと思います。

 考える基をつくるためにもご一読されるのはいかがでしょうか。

 

著者略歴

東山篤規(ひがしやま あつき)1951年生まれ。1978年,大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程中退。文学博士。大阪府立大学総合科学部助教授を経て,立命館大学文学部教授。著書に『両眼視空間と輻輳の機能』(心理学モノグラフ,18,1987)『触覚と痛み』(共著,おうふう,2000),訳書に『触覚の世界』(共訳,新曜社,2003)『視覚ワールドの知覚』(共訳,新曜社,2011)がある。



 こちらから出版社のホームページへ行けます。

http://www.keisoshobo.co.jp/book/b104160.html



 最後までお読みいただきありがとうございました。

 脳卒中リハビリルームでした^^

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プロフィール

脳卒中リハビリルーム

Author:脳卒中リハビリルーム
身体が変われば心が変わり、そして世界の見え方が変わっていきます。自分のやりたいことを自分で実行ができるようになりたくないですか。脳梗塞・脳出血などの後遺症に対して、学びのあるリハビリによって何年経っていても身体は確実に変わります。歩きづらさや手足の動き、痛みやしびれなど脳卒中の後遺症に対して自分の身体を知ることが解決の糸口となります。
さいたま市浦和区で理学療法士が保険外でリハビリを提供しています、脳出血リハビリルームと申します。
当施設でのリハビリは痛い・辛いということはなく、楽しく・笑顔で行えることを大事にしています。
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当施設では認知神経リハビリテーションの考え方で行っています。

詳しくは認知神経リハビリテーション学会のホームページをご参照いただければ幸いです。

https://ctejapan.com/ncr/ncr.html

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