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続・失語症の観察と訓練 脳卒中後遺症をどうみていく?


 こんにちは、脳卒中リハビリルームです。

 前回に続き、今回も失語症の観察と訓練について、勉強会からのまとめになります。

 片麻痺と失語症の関係を考えるきっかけとなるといいですね。

随意運動と言語


・Luriaの運動メロディは動作が始まった時点から部分的な結果や全体的な結果を予期するニューロンの働きにより支えられている。

・例えば運動前野の役割は、手の滑らかな運動の総合に限定されず、言語過程でも生じる。

言語を「行為」ととらえる


情報処理に関わる中枢神経構造に着目した言語と運動の類似
【Luriaの失語型】

・言語機能は多くの部位の共同活動によって実現される。

・大脳後部障害
→個々の諸要素を選択し、同時的な空間群に総合する働きが障害される。
→意味失語、聴覚-記憶失語、感覚性失語、求心性運動失語。

・大脳前部障害
→個々の諸要素を結合し、継時的系列に総合する働きが障害される
→力動性失語、遠心性運動失語。

脳の可塑性と意図


・サルの手指に振動刺激を与えると、その手指に対応する頭頂葉の体性感覚野は改変される。

・手指に振動刺激を与えながらサルに音を聴かせて、その音の周波数識別に対して餌を与える。
→振動刺激を与えた手指の体性感覚野の改変は生じず、音の周波数識別に関与する側頭葉領域が数倍に拡大した。

能動的知覚による認知過程の活性化。意図によって可塑性は変わる。

回復に向けて-意図・志向性-


 意志的行為は、私たちの意識に何らかの願望、希望、欲求があらかじめ存在していることが不可欠の前提となる。
 それらは第一に、私たちが願い求める究極的目標の表象と結びついており、第二に、私たちの目標実現のために私たちにとって必要な振る舞いや行動の表象と結びついている。
ヴィゴツキー,柴田義松訳:教育心理学講義,新潮社,2005

 主体に生じてくる一定の目標とえられた結果がはじめの条件に相応しなかったり、誤差があったりすれば、必要な方略の探求が再び始められ、思考過程は適切で条件と矛盾しないような解決が発見されるまで続けられるのである。
Luria,鹿島春雄訳:神経心理学の基礎,創造出版、1998

言語行為論 Austin1960


発語行為-言語の産出-
 文法構造及び意味を持った言語要素を組み合わせる
 例:子供が「何か食べたい」と言う

発語内行為-相互作用-
 コミュニケーションを目的としてシークエンスを活用し、聞き手との間にある特定の相互作用を確立しよとするもの。
 例:母親は子供がお腹がすいていると意味解釈する

発語媒介行-意図から結果の確認まで-
 言語行為の帰結としてある一定の成果を達成することを目的としてシークエンスを組み立てる
 例:母親が「料理をつくる」という行為を遂行する

言語行為と慣習


・言語を使用する際、「他者」が存在する。

・言語行為は、慣習を含んでいる。Austin1960
「ある行為がお辞儀となるのは、まさにそれが慣習的であるからであり、また、そのような行為が行われるのもまた、まさにそのような慣習があるからである。」

・言語行為は絶えずコンテクストを必要とし、またその中核をなしているのは話者の意図である。
 Derrida1971
→他者とのコミュニケーションには、母国語、方言、文化、話者の意図、聞き手の知識、聞き手との関係性、前後の事象、場所、場面、時間、人数などが影響する。

 コミュニケーションには規則が存在する

関係性理論 Speeber&Wilson1986


・人の認知メカニズムから発話の意味の解釈過程を説明
・言語は意味を確定するのに不十分な存在
→人は常に言語的・非言語的な情報から推論し、相手が伝えたい意図を解釈している。

・心的ないくつかの想定から、その時の自己にとって意義のある内容を取捨選択し、解釈する。

・想定→過去の記憶、いわゆる一般常識など。

文脈→聞き手が適切として取捨選択した想定。

文脈を「選択する」ということ


・人は他者のことばから「認知環境を改善できる」ことを予測して情報を得る、または解釈できるよう推論する。
→認知効果:認知環境の改善
→伝達は、認知環境の顕著性を変化
→情報意図と伝達意図

認知効果が高いと関連性は高い
処理労力が低いと関連性は高い

言語の再教育


・コミュニケーション行為の回復を目指す

・すべての言語行為を含まなければならない

・失語症に要求する言語行為は、その時点で未知の情報を伝達または得ようとする試みである必要がある。

・訓練では、患者がその情報伝達は何を意味するのかを試みることができ、その修正が可能なものでなければならない。

既知(テーマ)/未知(レーマ)による情報伝達価値の差異

情報とその予測


談話の要素 Brown&Yule
①新しい内容
②推論可能な内容
③検索可能な内容

情報性 Beaugrande
①予測可能性が高い
②予測可能性が低い
③範囲外

・予測性が低い(新規の)情報ほど、要求される認知過程(注意や記憶など)の負担は大きくなる。

・音声学的に、新規の情報(未知)は強調され、既知の情報はその逆となる。

・統語論的にも、既知の情報は文頭に配置されたり代名詞や省略に置き換わる。

→失語症の場合、それぞれの要素の情報性を示していく能力が損なわれていることが多い。


 情報伝達価値の予測と、伝達(解読・産生)のための予測


コミュニケーション行為の認知過程


「その人」はそのコミュニケーション行為によって、
どのような情報を収集したいのか、できるのか。

どのように情報を収集したいのか、できるのか。

それはなぜか(伝達意図)


コミュニケーション行為の評価的訓練


対象と話し手、聞き手が相互的な関係であり、絵カード(身体行為)や対話(文脈・相手)を用いて、「誰と」「何を」「どのように」などを聞いていく。
絵カードにで 


ここからは実際の訓練の様子、対話内容などになります。
文章には起こしづらいので、実際に行っている人の見学に入るか、勉強会などへ参加してみていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
脳卒中リハビリルームでした。
































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