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脳卒中と目の症状について 脳卒中リハビリルーム さいたま市浦和区で脳梗塞や脳出血後のリハビリを提供しています

脳卒中後の目の症状から何が見えるのか


こんにちは、脳卒中リハビリルームです!

今回は脳卒中と目の症状についてになります。

「目は口ほどにものを言い」という言葉があります。

意識障害のある時なら、右片麻痺があり、目が右を向いているのであれば病巣は左橋または左視床にあることが分かります。

目の症状から病巣がある程度特定することができます。

それらをここでは紹介していきます。
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大脳半球障害(基底核を含む)


1.水平注視麻痺


注視の障害を考えるときは、前頭葉からの系を考えていく。

交差部より上の病変では病巣の反対側への注視が障害される。

左大脳半球に急性の麻痺性病巣ができれば、右片麻痺とともに右への注視麻痺が起きる。

右注視麻痺が強い時は左への共同偏視となる。

大脳性の注視麻痺は一過性であり、多くは数日以内に改善する。

2.垂直性注視麻痺


大脳の病巣では両側性、ことに多発脳梗塞症候群で上方注視が障害されることが多い。

視床出血による眼症状


1.瞳孔異常
1)Horner症候群
 病巣側の縮瞳、眼瞼下垂、眼球陥凹、無汗症であり、視床出血でしばしばみられる。

2)対光反応消失
 脳室内出血を伴う時や血腫が下方に進展し中脳に影響するとき、対光反応は消失する。
 ときに近見反応も消失する。この消失は慢性期まで続くことが多い。

2.眼位・眼球運動の異常
1)wrong side deviation
 眼球は病巣側に偏視することが多い。時々反対側を向くことがあるが理由は不明。

2)下方偏視
 脳出血が脳室内にあるとき、下方に進展した時に見られることから後交連に対する影響が考えられる。

3)注視麻痺
 吻側中脳にある上方注視中枢に病変が及んだ時にみられる。

4)パリノー症候群
 垂直性注視麻痺に輻輳麻痺を伴うものである。傍中脳水道症候群の一部分として見られることがある。脳卒中では少ない。

中脳による眼症状


1.垂直注視麻痺
 上位中枢は内側縦束吻側間質核にあるとされている。両側性の病変があることで起こる。下方は単独ではまれである。

2.動眼神経麻痺
 動眼神経と対側の片麻痺であるWeber症候群、動眼神経と対側の振戦を呈するBenedikt症候群が脳卒中でみられることがある。
 動眼神経核はいくつかの核に分かれ広く分布しているので核性の麻痺では全麻痺はないこと、上直筋の支配が交叉性であることが手掛かりとなる。

橋による眼症状


1.水平注視麻痺
 水平注視の二次中枢は橋の外転神経核近傍のPPRFにあり、同側への注視をつかさどっている。
 注視中枢を含む右橋の病巣は右への注視麻痺と多くは左片麻痺を呈し、ときに右外転神経麻痺、右末梢性顔面神経麻痺を伴う。
 橋の病巣による注視麻痺はしばしば永続する。

2.内側縦束症候群 MLF症候群
 両眼の共同性運動が障害される。
 
1)一次内側縦束症候群
 内転障害があり、対側の外転眼に単眼性の水平性眼振がみられるものでる。

2)両側内側縦束症候群
 両側の側方視とも対側眼球の内転障害がみられ、外転眼に単眼性眼振を伴う。この徴候は脳卒中でまれである。

3)one-and-a-half syndrome
 一側のMLFと同側のPPRFの両者を含む病巣で起こる。右の病巣では右への水平注視と左方注視での右眼の内転障害である。
 病巣は橋の被蓋にある。

3.外転神経麻痺
 脳梗塞では外転神経麻痺には病巣側の末梢性顔面神経麻痺と対側の片麻痺、水平注視麻痺には対側の顔面を含む片麻痺を伴うことが多い。

延髄による眼症状


 代表的な延髄の血管障害であるWallenberg症候群の眼症状は①Horner症候群、②回転性眼振がある。右病巣では反時計方向、左では時計方向の回転性眼振を示す。


今回は以上になります。

患者さんに話しかけた時やリハビリをしているとき、顔はいつも見ると思います。

そのとき、目の動きがいつもと違っていたら上記のことを考慮し、また医師や病棟に報告ができるといいかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
脳卒中リハビリルームでしたヽ( ´_`)丿



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